今年のバースデーはfiocchiをリクエスト。
かれこれ10年近く気になっていたお店。
なぜか伺うチャンスがなかったのですが、今年はここと決めていました。
空豆・赤海老・ペコリーノチーズ、ジャガイモの小さなクロケットとそのビスク
ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ
重めの白とつたえてこちらを出してもらいました。
マルケ州のヴェルディッキオというぶどう。
ダンナさまはピンクグレープフルーツジュース。
燻製した穴子とトマトのテリーヌ 菜の花のマヨネーズ
ここ数年燻製の美味しさに目覚めている気がします。
しかしなんでも燻ればいいってものでもなく
そこはプロの仕事。野菜とのバランスを考えて少し浅く燻られた穴子が美味しかった。
自家製パン
ホッキ貝入りホワイトアスパラガスのバッパ
貝のスープとアオサ海苔を敷いた海辺の一皿
パッパ=パンのお粥 ですが、この下をかみそうになる長いネーミング、
ひと口食べると「海辺の一皿」のくだりに納得。
ホッキ貝のだしとあおさ海苔の香りがふわーっと広がって、まるで海を食べているよう。
そしてシンプルながら洗礼されている。
二杯目の白。
ファットリエ・ヴァッローナ ピニョレット クラシコ
樽香がしっかりきいていてより好み。
筍のトルティーノ 黒毛和牛のタリアータ
ポルチーニ茸のソットオーリオ、生うに、ミント、トマトソース
ネーミングながい…w
牛肉と雲丹とポルチーニってやりすぎじゃない!?
って思ったんだけど意外なほどにとてもあう、。
ミントもかなりいいアクセントに。
下の方からさらにトマトソースがでてくるのだけどこれも濃厚でたまならく旨い….
スパケットーニ イカと蕗のカルボナーラ イカ墨のパウダーを散らして
山菜のもつ力強さがすごい。
そして蕗に負けていないパスタの存在感。
塩分が最小限に控えてあるのもプロの技を感じさせます。
金目鯛のヴァポーレ 里芋のピュレとカルドンチェッリ茸とカラスミ
里芋のピュレが素晴らしかったー。
カラスミもすごくいいものをつかっている。
天然猪のロースト 黒トリュフのソース
メインはジビエ。
黒トリュフ、わかっていても香りが近づくと興奮しますね。
いい意味で獣臭が消えすぎていなかったです。
しかし美しい。
柑橘と白ワインのゼリー カモミールのグラニータ
ヴィラ・ルシッツ グラフ・デ・ラ・トゥール
ジビエにあわせてもらった赤。
メルロー100%で果実の凝縮感がよいです。
苺のマリネ、パイ、牛蒡のフリット、牛蒡とチーズのジェラート
お祝いのメッセージを入れてもらいました。
牛蒡。お菓子にはよくみかけるけど
かなりアクが強い野菜だけに、コース料理のデザートに使うとはチャレンジャー。
しかしながら牛蒡とチーズのジェラートの美味しいこと!
溶けかかったジェラートとパイ、フリットを絡めた美味しさは
数か月たったいまでも脳がおぼえているほどです。嗚呼、また食べたい。
小菓子とコーヒー
客層がかなり大人。
この日は雨だったのですが
常連らしき品のいいご夫婦や、大学の教授たちの送別会?などなど。
ひさしぶりに一皿一皿と真剣にむきあってしまうほどのお料理。素晴らしかったです。
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今宵もごちそうさまでした。
東日本大地震による被災地支援の緊急災害募金にご協力をお願い申し上げます。